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vol.2:暮らしに近い先端技術。

 

独自の技術でトンネル照明の開発に貢献。

独自の技術でトンネル照明の開発に貢献。
 
   共進電機の図面庫に、トンネル模型の古い図面が保管されている。図面の表題は「トンネル照明灯評価装置」。トンネル模型の中に、いろいろな濃度の煙や霧を入れ、照明灯を点灯させてその性能を比較、チェックするための装置だ。
 この図面が作成された当時、日本は高度経済成長期の真只中にあった。1964年(昭和39年)の東京オリンピックをひとつの契機にして、新幹線や高速道路といったインフラの整備が進められ、経済成長を後押しした。しかし、日本の国土は75%が山地と丘陵地。高速道路を通すには、トンネルの建設が不可欠だった。しかも、長いトンネルになると自動車の排気ガスで前方視界が悪くなる。安全を確保するためには、透過性に優れ、トンネルという特殊な環境に適した照明が求められた。こうして開発されたのが、多くのトンネル照明に採用されているオレンジ色のナトリウムランプ。そして、その性能テストに大いに活用されたのが、共進電機の「トンネル照明灯評価装置」なのだ。
 

国内のおよそ半数のトンネルで活躍中。

国内のおよそ半数のトンネルで活躍中。
 
   トンネルを通過しているとき、天井部分に飛行機のジェットエンジンのような機械が取り付けられているのに、気づいたことはないだろうか? これは、ジェットファンというトンネルの強制換気装置のひとつ。トンネル内の空気の流れを促すことで、換気を行っている。
 トンネル内は過酷な環境だ。特に長いトンネルは空気が汚れやすく、十分な換気が行われないと、走行上危険なだけでなく、人体にも悪影響を与える。万一、災害が発生した場合も、避難や救出活動が困難になる。そこで換気清浄装置が必要となってくる。トンネル内換気にはさまざまな方法があるが、比較的長いトンネルに採用されているのが電気集塵機。そして、全国のおよそ半数のトンネルには、共進電機の高電圧電源盤が投入された電気集塵機が稼動している。名神天王山トンネル、東名日本坂トンネル、中央道恵那山トンネル、東京湾アクアライン海底トンネルなど、生活に近いところで共進電機のテクノロジーが活躍しているのだ。
 

トラブルを未然に予防する余裕の機能。

トラブルを未然に予防する余裕の機能。
 
   人間にとって過酷なトンネル内は、機械が正常に稼動するためにも厳しい環境にある。高温多湿になりやすく、有害成分を含んだ排気ガスに常にさらされる。しかも、1万5千ボルトという高電圧の電気集塵機を制御するのはわずか5ボルトの電子回路。少しでも本体で放電が起こると、制御回路はひとたまりもない。
 この問題に直面した時、共進電機は安全率の向上に取り組んだ。たとえ出荷前の検査で正常に機能していたとしても、トンネル内に置かれるとどんな悪影響を受けるかわからない。そこで高電圧環境での豊富の経験から導き出された、機器の安全・正常稼動のための条件をさらに厳しいものにしたのだ。
 ベトナムを南北に貫く国道1号線にあるハイバントンネル。共進電機はこの長大なトンネル用の電気集塵機用高電圧電源盤に10年間の保証を付けている。自社の製品機能に自信があるからこそ、日本より高温多湿でサビの危険性が高い環境での使用に対して、このような長期の保証を確約できるのだ。今日も国内外の多くのトンネルで、共進電機の技術の信頼性が実証されている。
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