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vol.3:母なる地球のために。

 

デジタルよりアナログのほうが高精度!?

デジタルよりアナログのほうが高精度!?
 
 「アナログ計測」と「デジタル計測」。どちらがより高精度に思えるだろうか?
デジタルの考え方では、ご存じのように全てを0か1でとらえようとする。計測技術にあてはめてみると、計測結果はすべて0か1に割り振られる。0と1の間隔をどれだけ小さく設定しても、その間の値は正確には測定できない。これに対して、アナログ計測では0と1のあいだにある値もすべて拾う。つまり、アナログ計測は自然の状態を計測していて、極めていくと相対的に精度が高いといえるのだ。
 共進電機はこのアナログ計測の分野で豊富なノウハウを蓄え、オンリーワンの技術を開発してきた。
ベテラン検査員が半日かかっていたスイッチの品質評価を、瞬時に行えるネットワーク型自動品質検査装置をはじめ、卓越した技術が世界のものづくりの現場で活躍している。そしていま、独自のアナログ計測技術を活かして、共進電機が積極的に取り組んでいるのが太陽電池の測定機器の開発だ。
 

自分の机でコツコツと試作品を製作

自分の机でコツコツと試作品を製作
 
自分の机でコツコツと試作品を制作。
   光さえあれば発電する太陽電池は、地球環境保護の視点から、次代に不可欠な新エネルギーとして注目を集めている。共進電機でも10年ほど前から、21世紀の社会が必要とするこの次世代のエネルギーのために、自分たちの技術が役立たないか、考えを巡らしていた。
 約6年前、チャンスは突然めぐってきた。太陽電池を生産するメーカーとの取引が始まったのだ。そのメーカーでは既に太陽電池は製造しているものの、検査工程で問題を抱えていた。相談を受けた小島社長は、問題を解決するための検査治具の試作に取組んだ。近くのDIYショップで材料を調達し、会社の自分の机でコツコツと手作りした。アナログ計測についてのノウハウは十分にある。問題は検査に使う擬似太陽光線の影をいかに最小にするかだ。従来の方法だと検査治具の影の影響を受け正確な測定ができないのだ。
 

21世紀の社会のために技術を役立てたい

21世紀の社会のために技術を役立てたい
 
   試行錯誤の結果、小島社長が創り出したのは、太陽電池の電極の幅より薄い、厚さわずか0.5mmのプローブバーだった。バーには複数のプローブピンが埋め込まれていて、ちょうどレコード針がレコードの溝から情報を読み取るように、太陽電池セルの電気特性を高精度で測定できる。しかも、レコード針がレコードを傷つけないのと同様に、セルにダメージを与えない工夫がしてあるのだ。
 2008年8月。東京ビッグサイトで開催された国際太陽電池展。共進電機のブースには、この太陽電池用のプローブバーとテスターが展示されていた。3日間の開催期間のあいだ、国内はもとより台湾、中国、韓国、インド、ドイツなど、世界の技術者、開発担当者がブースを訪れた。国際色豊かな顔ぶれは、そのままこの次世代エネルギーに対する世界の関心の高さを物語っている。
 小島社長は言う。
「新しいモノを創り出すのはしんどいけれど、できたときの喜びは格別です。しかもそれが地球のためになる、社会の発展に貢献できると思うと、なおさらやりがいが出てきます。」
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