人間にとって過酷なトンネル内は、機械が正常に稼動するためにも厳しい環境にある。高温多湿になりやすく、有害成分を含んだ排気ガスに常にさらされる。しかも、1万5千ボルトという高電圧の電気集塵機を制御するのはわずか5ボルトの電子回路。少しでも本体で放電が起こると、制御回路はひとたまりもない。
この問題に直面した時、共進電機は安全率の向上に取り組んだ。たとえ出荷前の検査で正常に機能していたとしても、トンネル内に置かれるとどんな悪影響を受けるかわからない。そこで高電圧環境での豊富の経験から導き出された、機器の安全・正常稼動のための条件をさらに厳しいものにしたのだ。
ベトナムを南北に貫く国道1号線にあるハイバントンネル。共進電機はこの長大なトンネル用の電気集塵機用高電圧電源盤に10年間の保証を付けている。自社の製品機能に自信があるからこそ、日本より高温多湿でサビの危険性が高い環境での使用に対して、このような長期の保証を確約できるのだ。今日も国内外の多くのトンネルで、共進電機の技術の信頼性が実証されている。